情シス担当の備忘録

VBA・労働法とか。

【日常】「普通」のIT知識とは

私は、情シス担当なので、社内ではITについて詳しい方だと思う。

もちろん、世間には私より詳しい人なんていくらでもいるが、社内で相対的にITに詳しいということが弊社における私の価値なんだと思う。

情シスに居ると、世の中の「普通」の人がどれくらいIT知識があるのかわからなくなってくる。普段仕事で接する人がみんなITに詳しいのだから当然である。

 

先日上司に「今作っているシステムについて、普通の人でも解るように説明しろ」と言われて困ってしまった。恐らく上司は自分のことを「普通の人」だと思っているのだろう。しかし、上司の普段の言動から考えると、明らかに「世間の普通」レベルより下だと思われた。50歳越えのオッサンだし。そして、情シスで働いている以上、私の「普通」は「世間の普通」を越えてると思われる。どうみてもギャップは埋まらない。

この人とどのようにコミュニケーションしたらいいのか悩みつつ、前提となる知識を一つ一つ確認して、しどろもどろになりながら説明した。

 

まぁ、なんとなくわかっていたことだが「普通のIT知識レベル」なんてものは存在しない。例えば、「普通の民法知識レベル」なんてものが存在するだろうか。「普通のキリン知識レベル」はどうだろうか。そんなものは無いと思う。

 

世の中の仕事の複雑化・細分化はとても高度なレベルで進んでいて、それぞれの担当業務に専門家がいるような感じである。そのため、管理職は正しい意思決定のために常に勉強し続けて部下の知識に追いつけるように努力する必要があるし、部下も管理職に正しく説明する能力をつける必要がある。

ただ、大体の場合管理職は大変多忙であり勉強する時間がない。すると必然的に、部下が管理職に説明するために費やす時間は長くなる。前提の前の大前提から説明するハメになるのである。

 

ここまで取り留めなく書いてきてしまったが、私が言いたいのは「普通」って難しいなってことである。特に、法務・会計・労務・IT等、全社員が使う仕組みを所掌している部署は、強く感じていると思う。「それくらい知っててくれよ!」と「でも、しょうがないかな」の繰り返しになっているのではないだろうか。

 

と、思っていたら違う部署の後輩から「Excelでどうしてもわからないことがある。申し訳ないがこちらの部署まで来てほしい。」と言われたので行ってみた。何で困っているのかと思ったら要はIF関数のネストがわからないとのことだった。というかネストの概念を理解していなかった。

 

いやー、それくらい知っててくれよ!!

いくら後輩とはいえ一個下だし、お前の部署は全社的な業務改善も担当してるでしょ!?現代の業務改善にはITの知識は必須だろ!?業務改善の部署にいながら、お前の仕事の進め方ははめちゃくちゃ非効率なんじゃないか!?

 

でも…しょうがないか。IT知識なんて人によるもんな。正直センスとか育ってきた環境に依存する部分もあるし。うん。しょうがない。