情シス担当の備忘録

VBA・労働法とか。

【日常・思い出】社労士試験受験の思い出

【前書】
私は令和元年度の社会保険労務試験に合格した。これは3回目の受験であった。
つまり、初めて受験したのは平成29年であり、社労士試験を受験しようと思い立ったのは平成28年のことである。

私は平成26年~27年にかけて仕事が猛烈に忙しかったが、平成28年に入ると少し落ち着くようになった。そこで余った時間を使って何か資格でも取ろうと思い、社会保険労務士資格を取ることにしたのである。今にして思えば、これが地獄の入り口だった。

【社労士試験受験の理由】
そもそも何故他のメジャーな法律系資格である行政書士宅建士ではなく社会保険労務士なのかといえば、私が大学の頃労働法専攻だったからである。といっても、大学4年時にはゼミを辞めてしまったので(卒論も書いていない)、労働法専攻だったのは3年時のみということになる。そのため、社労士試験に挑む知識レベルとしては、素人に毛が生えた程度のものだった。

何故大学生の頃労働法を専攻したのかというと、当時の私のバイト先が猛烈にブラックだったからである。
地元にある中小企業でバイトしていたのだが、普通にサービス残業があったり、絶対に行けないと言っている日にシフトに入れられたりした。
あと、業務時間外に一応任意参加の研修があって、それに参加しても給料が出なかったのは今思い出してもムカムカする。任意参加なのに参加しないとグチグチ言われるし、「研修をつけて貰ってるんだからその時間は給料は出ないに決まってるだろ」とか言われた。
てか、アイツら飲み会のあとに普通に飲酒運転して帰ってたりしてたからな。まぁ、地方の中小企業なんてこんなものである。
そのため自己防衛及び就職活動に向けた知識の獲得のために労働法のゼミに入ったが、大学3年時に同業他社のいいバイト先を見つけて移ったために学ぶ意欲は薄れ、4年時には就職活動が忙しくなったという名目でゼミを辞めてしまった。
なお、ブラックバイト先を辞める時には猛烈に引き止められて、勝手にシフトを入れたシフト表を渡されたりしたが、強引に辞めた。今思えば辞めるのは当然の権利である。

【試験勉強について】
試験に費やした3年間を通じて決めていたルールがある。それは「プライベートの時間をなるべく確保する」ということである。
私はテニスと筋トレという趣味があった。また彼女と休みが合うのが日曜日と祝日しかなかったため、その日は彼女と会うと決めていた。
そのため、月~土の間にテニスと筋トレを各1回以上し、日曜日と祝日は彼女と会うために勉強は控えめというルールにしていた(受験日直前はさすがにこれらのルールも破っていたが)。
このルールをもとに以下のように勉強していた。
①平日の出勤前にマクドナルド等で1時間勉強する。
②平日の仕事後にマクドナルド等で1時間以上勉強する。
③土曜日は極力1日丸ごと勉強に充てる。最低でも午前か午後のどちらかを丸ごと勉強に充てる。
④出勤中や彼女に会いに行くときの電車移動中に勉強する。
⑤仕事の昼休みでもやる気があったらスマホで勉強する。
なお、使用した教材はユーキャンのものである。

【平成29年度の試験について】
さて、平成29年度の試験に向けて勉強を開始したのは平成28年12月のことである。全然覚えていなかったのだが、当時の家計簿を見返したらユーキャンにお金を払った記録が残っていた。

上記のルールで勉強していたのだが、めちゃくちゃ辛かった。
まず、普通に早起きが辛い。マクドナルドで1時間勉強するためには、当然1時間早く起きなければならない。また、家でのんびりと朝ごはんを食べる暇もないため、自宅から駅まで歩く途中におにぎりやパンを食べる等の生活になった。また、朝と夜に勉強するために仕事のかばんにテキストとノートをパンパンに詰めていたため、かばんが重くなるのも辛かった。
(夜の勉強用の教材も職場にもっていっていたのは、職場から勉強用のカフェに直行するためである。家に帰るとやる気がなくなってしまうため)
同僚が偶然私のかばんを持ったときに「重すぎ!何入ってるの?」と聞かれ「いやー、、、( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」となったものである。
なお、主にマクドナルドで勉強していたのは、100円のコーヒーがあるからである。冬場はホットコーヒー、夏場はアイスコーヒーを飲んでいた。
毎日毎日通っていたので、当然店員に顔を覚えられた。

そんなこんなであっという間に受験日になった。
成績は以下のとおりである。

H29

見事に惨敗である。
選択式は総得点こそ合格ラインだが厚生年金保険法国民年金法が足切り
択一式は足切りこそされていないが総得点が全く足りてない(合格ラインは45点以上だった)。

まぁ、さすがに初受験で合格できるとは思っていなかったので、あまりがっかりしなかった。「合格するまで受験するだけだ」と思ったものである。

【平成30年度の受験について】
平成30年度の受験は、平成29年度の合格発表があってから始めた。
さすがに合否がわかるまでは勉強する気にならなかった。

平成30年度の勉強法も基本的に29年度と同じである。
ユーキャンの教材を使って、極力プライベートを維持したまま勉強を続けた。
相変わらずマックの店員には顔を覚えられていた。
今思うとよくやったものである。

さて、平成30年度の成績はこんな感じである。

H30

落ちたが、成長は感じた。
選択式試験での足切りは一つに減ったし、択一式試験の点数も5点伸びた。
それだけに悔しかった…。
特に、選択式で得意科目である労基・安衛で足切りを食らったのが悔しかった。腐っても労働法専攻なんだから、確実に取らないと。
来年こそは合格したい、と思った。
同時に昨年は「受かるまで受験する」と思っていたが、いい加減情熱を維持するのもキツくなっていたので、「来年合格しなかったら少し休もう」とも思った。

【令和元年度の受験について】
さて、いよいよ3年目である。
この年は気合が入っていた。なぜなら、いい加減受かりたかったからである。
そのため、昨年度まで以上に真面目に取り組んだ。
実は、昨年度までは早起きが辛くて朝の勉強を休んだり、仕事が大変で夜の勉強を休んだりしていた。令和元年度は、そういうことが極力無いようにしていた。
しかし、勉強が上手いこと続けられるような仕組みを思いついたわけではなく、ただただ気合でやってただけだったので、辛かった…。
ちなみに、この年はユーキャンの模試をちゃんと受けた。一度も合格点には届かなかった。しかし、何故か不思議な自信があった。それは、昨年度以前に比べてめちゃめちゃ真面目に勉強していたからである。

さて、試験結果はこんな感じであった。

R1

ギリッギリの合格である。
選択式についてはかなりいい成績だったが、択一式の総得点は合格点ちょうどだった。
これは、社労士試験受験生あるあるだと思うのだが、試験が終わって自己採点をした瞬間から、各予備校や社労士試験受験ブログの合格点予想を見まくってしまった。
低めの合格点を予想している予備校を見つけると「よう言うた!」という気分になったものである
合格発表の日はめちゃくちゃソワソワドキドキしてしまった。官報で合格を確認したときは本当にうれしくて叫ぶかと思った。

その後職場で先輩に「社労士試験受かりました!いや~、今年昇進の試験も受けて結果待ちですけど、社労士試験受かってたのでこれで十分ですわ!」ってその場のテンションで言ったけど、本当に昇進試験落ちてた。へこんだ。


【合格後】
こんな感じで社労士試験に受かった。けど、特段資格を生かすでもなく、今までと同じ仕事をしている。社労士試験に受かったのは達成感があったし、すごく自信になった。あと、会社に対して「俺を適当に働かせたらタダじゃおかねーぞ」「俺はいつでも辞められるんだぞ」というアピールになった。ただ、この2点って別に資格を持ってなくなって全員そうなんだけどね…。
とりあえず、今は社労士として働く気はないけど、将来の選択肢が増えてよかったと思います。

【社労士試験を受験する方へ】
私のように、そこまで根詰めて勉強しなくても(仕事を辞めて受験勉強したり、プライベートの時間を全て勉強に充てたりしなくても)ダラダラ3年続ければ何とか受かります。一つの参考にしてください。まぁ、私が3年目に受かったのはただのラッキーかもしれませんが…。