情シス担当の備忘録

VBA・労働法とか。

【ExcelVBA】手作りRPAでのミスの備忘録(keybd_event)

keybd_eventを使った手作りRPAで、小さなミスに何時間も引っかかったので備忘録です。

実現したかった処理は以下の通りです。
①クロームで開いているYoutubeをアクティベートする。
(画面の一番前に持ってくる)
②tabキーを5回押す。
③shift+tabを1回押す。
④マクロ有効エクセルをアクティベートし、処理が終了した旨のmsgboxを表示する。

そのために書いたコードがこれです。

Private Declare PtrSafe Sub keybd_event Lib "user32" (ByVal bVk As Byte, ByVal bScan As Byte, ByVal dwFlags As Long, ByVal dwExtraInfo As Long)

Sub()
Dim wsh As Object
'処理1
Set wsh = CreateObject("WScript.Shell")
wsh.AppActivate ("Youtube - Google Chrome") 'Chromeをアクティベート
Application.Wait [Now() + TimeValue("00:00:00.5")]  '画面遷移待機

'処理2
Dim i As Long
i = 0

Do While i <> 5
   keybd_event vbKeyTab, 0, 0, 0 'tab押す
   keybd_event vbKeyTab, 0, &H2, 0 'tab離す
     Application.Wait [Now() + TimeValue("00:00:00.1")]
      i = i + 1
Loop

'処理3
  keybd_event vbKeyShift, 0, 0, 0 'shift押す
  keybd_event vbKeyTab, 0, 0, 0 'tab押す
  keybd_event vbKeyTab, 0, &H2, 0 'tab離す
  keybd_event vbKeyShift, 0, &H2, 0 'shift離す

'処理4
wsh.AppActivate ("マクロ有効エクセル.xlsm") 'エクセルをアクティベート
Set wsh = Nothing
MsgBox "処理が完了しました"
   
End Sub

これを実行すると、処理3のShift+tabは実行されず、処理4のmsgboxが表示されます。
keybd_eventの書き方は間違っていないはずなのに何故なのか・・・。
色々試してみると、処理4を全てコメントアウトしてみたら、処理3が動きました。
他にも、処理3の後にApplication.Waitを入れて少しだけ待つと動きました。

恐らく、処理3が実行し終わる前にAppActivateやMsgboxが動いてしまって、shit+tabが闇に葬られてしまったんだと思います。

詳しい理屈はわかりません。でも、動けばヨシ!!!!!

偶然この記事にたどり着いたかたのお役に立てば幸いです。

【日常】コロナになりました

 新型コロナウイルス感染症が日本に上陸したのが2020年1月頃だったかと思う。その頃から幾度も蔓延防止措置や緊急事態宣言があったが、私はコロナにならずに過ごしてきた。しかし、ついにこの時がきた。コロナになってしまったのである。この記事は、コロナで体験したことの日記である。

 なお、死ぬほど長い上にどうでもいい良すぎることがたくさん書いてある。

 

【発症0日目】3月5日(土)

この日は朝から忙しかった。

午前10時頃家を出発→ニトリで買い物→ヤマダ電機で買い物→美容室で散髪→ボロアパートで4時間ほど片付け作業→帰宅 

※私はもともと異常なボロアパート(風呂無し)に住んでいたが、現在一時的に実家に戻っている。そして新たにアパートを契約しなおしてそこに引っ越すことになったので、ボロアパートの片づけが必要なのである。

という流れだった。異変を感じたのは片付け作業の時である。異常に暑いのである。ただ、この日は3月にしてはあったかい日だったし、最近自分の自律神経もイカれてる気がしているのでそこまで気にしなかった。

普通に家に帰り、お風呂に入って寝た。いや、正確には寝ようとしたが暑くて寝つけなかった。熱を測ってみると、37.2度あった。まぁこのくらいの熱なら疲労が溜まれば出るかなと思った。

布団に入って眠気が来るのを待っていたが、一向に眠くならない。しかもめちゃくちゃトイレが近い。ネットで調べると、コロナに限った話ではなく、ウイルスが体で増えると排出するために頻尿になるそうだ。

暑いのならば寝間着を薄着にすれば寝られるかと思ったが、寝られない。それでも頑張って布団に入り続け、なんとか寝れたのが早朝3時頃である。

 

【発症1日目】3月6日(日)

起きたそばから倦怠感が続いていた。そもそも、早朝3時まで寝られなかったのだから当然である。喉も少し痛かったが、体調不良で喉が痛いのか、花粉症のせいで喉が痛いのかわからない。熱を測ってみると37.0度であった。念のため、その日の外出の予定をキャンセルした。パブロンを飲んで寝たら、熱は36.6度に下がったが、夜に37.0度に戻った。

 

【発症2日目】3月7日(月)

一応仕事に行くつもりの時間に起床。熱を測ると36.8度である。倦怠感があるので、本日は仕事を休むことにした。始業時間前くらいに上司に電話すると、「コロナの検査をして、結果が出るまでは出勤しないで」とのことだった。

仕方がないので近所の病院で検査をしてくれるところを探すと、2つ見つかった。家から近い方に営業開始と同時に電話してみたが、全く繋がらなかった。きっとみんな同じことしてんだろうな。

少し家から遠い方にかけてみると一発で繋がった。ラッキーだ。その病院では12時に他の患者さんが終わったところにコロナの疑いがある患者さんを入れて診察するらしい。

12時に行ってみると、けっこうよぼよぼ目のおじいちゃん先生が診察してくれた。訛りがキツく、白衣も着てなかった。インフルエンザの診察をするみたいに鼻に棒を突っ込まれて、鼻水を検査キットみたいなものにぶち込むと「陽性だね〜。驚いた。元気そうなのにね〜。」と言われた。

鼻に棒を突っ込まれてから陽性とわかるまで体感4〜5分。こんなにすぐわかるのかと驚いた。

抗原抗体定性検査というらしい。これで陽性ならPCR検査はやる必要がないと言われた。要はPCR検査のほうが感度が鋭いという話らしい。

その後病院から指定された薬局に薬をもらいにいった。薬局で処方箋を渡した瞬間「申し訳ないが外で待っててください」と言われた。仕方がない。

問診票を書きながら外で待っていると薬を渡された。薬はタダだった。そういえばコロナ療養でかかるお金は国が持つのである。大変に税金がかかるなあ。

職場に電話する。出勤は来週の木曜日からということになるらしい。長い、けどしかたない。

帰宅。今の私は実家に住んでいるので、両親と祖父母と一緒である。両親はともかく祖父母にうつしたら死にかねないので、家庭内でルールを決めて、私と祖父母が交わらないようにする。私は部屋にこもり、食事は親が用意してくれることになった。ご飯の時間になると母が部屋の前にご飯を置き「ご飯おいたよ」と声をかけてくれる。嬉しいが…まるで引きこもりである。

f:id:cha-hanman:20220308153753j:image

驚いたのは、厚労省及び保健所の対応の早さである。

まず、私が病院での診察を受け終わったのが12時半ごろであるが、12時45分に厚労省から「陽性なのでCOCOAに入力してください」というSMSが来た。
どういう仕組みなんだろうか。調べたところ、病院はコロナ患者の診察をした後、HER-SYSという国が作ったシステムへの入力作業をするらしい。おそらく、その入力がされたと同時にSMSが飛ぶ仕組みになっているんだろう。だとしても、あの病院の入力作業は早すぎる気がする。すごい。

次に、保健所からのSMSが16時43分に来た。これもすごい。まさか診断を受けたその日にSMSが来るとは思わなかった。
保健所は恐らくSMSを送信する対象者を日次で拾ってるんだろうけど、病院が入力したタイミング的に、うまくその日の処理分に乗れたということだろうか。

 

【発症3日目】3月8日(火)

7:00 起床。熱を測ると36.2度である。高熱がでる心配はなさそうである。両親も一週間程度仕事を休むことになった。両親の職場には迷惑をかけて申し訳ないが、私の療養がイージーモードになったことが確定した。自分の部屋で読書等をして過ごし、ご飯の時間になったら母が食事を持ってきてくれるだけの生活である。完全に引きこもりと同じである。

さて、本日の11時23分に保健所から再度SMSが来て、「マイハーシス」というものに入力するよう依頼された。感染者はここに健康状態を入力することで、保健所に報告したことになる。また、私の療養期間は3/16までらしい。つまり、症状がなければ3/17から出勤できる。

しかし…保健所の対応は相変わらず早い。診断があったのが昨日で、SMSが当日中に来たり翌日に来たりって、そりゃ理想はそうだけど、クソ忙しい中で理想どおりの業務フローを回せてるってだけでも相当すごい。てか、ただ忙しいだけじゃなくてめちゃくちゃ忙しい時期が何か月も続いているっていうのにレベルが高い対応ができるのはすごいよなぁ。感服である。

 

【発症4日目】3月9日(水)

7:00 起床。36.3度。少しのだるさと咳が残っている。

相変わらず部屋で過ごすだけなので、本当に暇である。

やることと言えば食事・排泄・マイハーシスへの入力・インターネット・読書・睡眠くらいのものである。

今日はパルスオキシメーターが到着した。午前中に到着したから、昨日の午後には発送したということだろうか。保健所の仕事は本当に早い。

あまりのやることのなさに、昔買った本を読み返すことにした。海堂尊先生の「ジェネラル・ルージュの凱旋」である。海堂先生にはまっていた時期があるから、家には先生の本がたくさんある。ただ、一番好きな作家は星新一先生である。次は森見登美彦先生かな(どうでもよすぎる)。

 

【発症5日目】3月10日(木)

7:00 起床。今日も長い一日が始まる。体も回復してきたのか体力があり、昼寝をする気にならないもんだから、ますます一日が長い。

今日は嬉しい発見があった。モバイルルーターの契約を読み返してみたところ、私が悪いほうに勘違いをしていたことがわかったのである。私はGMOとくとくbbと契約しているが、ここには「3日で10GB使うと制限がかかる」というルールがある。これは、「3日間で10GB使った場合、10GBに達した翌日の18時~26時の間通信が遅くなる」というものである。しかし、私は「3日間で10GB使った場合、その瞬間から当日の24時まで通信が遅くなる」ものだと勘違いしていた。全然違う。違いすぎる。

つまり、GMOのルールではいくら使っても2時~18時は使い放題ということになる。どうせ一日中家にいるんだし、ネットは午後6時までということにして思いっきり楽しもうと思う。昨日まで遠慮してて損した。

また、我が家には昔買ってやらなくなったニンテンドーSwitchがあったことを思い出す。何かゲームを買ってみようかな。

 

【発症6、7日目】3月11日(金)及び3月12日(土)

11日は7:12起床。熱は36.4度。酸素飽和度98%。

12日は7:25起床。熱は36.4度。酸素飽和度98%。

2日纏めて書いているのは理由がある。

それは、この2日間やっていたことが全く一緒だからである。

それはマリオストーリーである。

時間ができたら久しぶりにやろうと思っていたので手を付けたら、完全にハマってしまった。

Nintendo Switch Online + 追加パック」というサービスに加入すると、ファミコンスーファミロクヨンメガドライブの懐かしいゲームがやり放題になるのだが、その中にマリオストーリーがある。このゲームは本当に面白い。

私はマリオストーリーのためだけにNintendo Switch Online + 追加パック」に加入した。余談だが、我が家にはまだ友達から借りパクしたままのマリオストーリーのソフトがある。そのためマリオストーリーをやるだけなら埃を被ったロクヨンを引っ張り出してもよかったのだが、スイッチでプレイしたかった。

 

この2日間どれくらいはまっていたかというと、ステージ1~ステージ5までクリアしてしまった。時間にして12時間程度である。一応、大人として休憩をはさみながらやったが、もっとやりたいという欲望を抑えきれず、12時間もやってしまった。

 

この自宅療養期間中に全クリしてしまおうと思う。

 

【発症8日目】3月13日(日)

7:30起床。熱は36.4度。酸素飽和度98%。

昨日、一昨日とさすがにゲーム(マリオストーリー)をやりすぎたので、今日は読書の時間を増やした(もちろんゲームもやったが)。

読んだ本は村上春樹羊をめぐる冒険」である。少し前に読み始めていたのだが止まってしまっていたので、読むいい機会だと思った。面白かった。

なんというか文学的で、詩的で、とらえどころがない感じだった。

最近仕事ばっかりで「事実の確認」とか「事実を人にわかりやすく伝える」ということばっかりしていたので、曖昧であやふやで明確な実体がないものに触れるのがすごく新鮮だった。やっぱり世の中ふわふわしていることのほうが多いんだし、俺みたいな仕事してるとダメ人間になるね。

 

マリオストーリーはステージ7をクリアした。

あとはクッパを倒すのみだ。

 

【発症9日目】3月14日(月)

7:15起床。熱は36.5度。酸素飽和度97%。

朝ごはんを食べてすぐにクッパを倒す作業に取り掛かった。クッパ城を攻略して、2時間ほどでクッパを倒せた。自分が子供の頃はステージ6あたりで投げてしまっていたので、クリアできたのはちょっと感動した。

これからキャシーさんの料理を集めたり、星のかけらを集めたりするやり込みは残っているが、やるかどうかは決めていない。自分がやりたかったのはストーリーのクリアであってやりこみではなかった気がするし。

療養期間も残り少なくなってきたし、何がしたいかを考えよう。

 

【発症10日目】3月15日(火)

6:25起床。熱は36.8度。酸素飽和度98%。

今朝はマイハーシスへの入力を忘れていたので、9:35に入力を促すSMSが県庁から来てた。でも、そもそも保健所からの「今日の入力お願いしま~す」っていうSMSが来るのが毎日9:50くらいなのに、これはおかしくないか?まぁ小さいことだからいいか。

今日は島本理生先生の「クローバー」を読んだ。理由は部屋の本棚にあったから。全く読んだ覚えがなかったけど、これは私が買ったのか?買ったとしたらいつだろう。私は基本的にBOOK OFFでしか小説を買わない男だから、高校生の頃の課題図書か何かだろうか。内容は面白かった。やっぱり恋愛小説っていいよね。

また、マリオストーリーできらめくパンジーさん狩りをしてマリオのレベルをMAXにした。懐かしい~。

15時頃、Kindleunlimitedを見ていたら「ペナントレース やまだたいちの奇蹟」が全巻見られることが分かった。昔父に連れて行ってもらったラーメン屋で断片的に読んで、すごく気に入っていたので嬉しかった。すぐに全巻読破してしまった。面白すぎる。

 

【発症11日目】3月16日(水)

6:20起床。熱は36.4度。酸素飽和度99%。

長かった療養生活も今日で終了である。

今日は主に読書をして過ごした。星新一の「ようこそ地球さん」である。ずっと欲しかのになかなかBOOK OFFで出会えなかったが、最近実家の近くのBOOK OFFで見つけたのである。いい年なんだから新品で買えという話であるが。

また、明日から出勤ということもあり少し勉強もした。ExcelVBAで画像認識(テンプレートマッチング)をしたいと前から思っていたのである。これができるようになれば、私の作っている手作りRPAも次のレベルに行けると思う。

ネットで検索してみると既にやっている人が何人かいたが、外部ライブラリ(DLL)を使うパターンしか見つけられなかった。ウチの職場ではそういうのは無理である。なんとかExcel純正でできる方法を作って、また記事にもしたいと思う。

 

 

以上で私の療養生活は終了である。明日からはいよいよ仕事に復帰。普通に嫌である。この療養期間は、実家で過ごしたこともあり、高3の卒業式の後の春休みや、大学4年生の就職直前の春休みのようだった。つまり、すごくいい日々だったと思う。明日からは、また社会人1年目のように真っすぐに頑張って働こう。たぶん。

【日常】「普通」のIT知識とは

私は、情シス担当なので、社内ではITについて詳しい方だと思う。

もちろん、世間には私より詳しい人なんていくらでもいるが、社内で相対的にITに詳しいということが弊社における私の価値なんだと思う。

情シスに居ると、世の中の「普通」の人がどれくらいIT知識があるのかわからなくなってくる。普段仕事で接する人がみんなITに詳しいのだから当然である。

 

先日上司に「今作っているシステムについて、普通の人でも解るように説明しろ」と言われて困ってしまった。恐らく上司は自分のことを「普通の人」だと思っているのだろう。しかし、上司の普段の言動から考えると、明らかに「世間の普通」レベルより下だと思われた。50歳越えのオッサンだし。そして、情シスで働いている以上、私の「普通」は「世間の普通」を越えてると思われる。どうみてもギャップは埋まらない。

この人とどのようにコミュニケーションしたらいいのか悩みつつ、前提となる知識を一つ一つ確認して、しどろもどろになりながら説明した。

 

まぁ、なんとなくわかっていたことだが「普通のIT知識レベル」なんてものは存在しない。例えば、「普通の民法知識レベル」なんてものが存在するだろうか。「普通のキリン知識レベル」はどうだろうか。そんなものは無いと思う。

 

世の中の仕事の複雑化・細分化はとても高度なレベルで進んでいて、それぞれの担当業務に専門家がいるような感じである。そのため、管理職は正しい意思決定のために常に勉強し続けて部下の知識に追いつけるように努力する必要があるし、部下も管理職に正しく説明する能力をつける必要がある。

ただ、大体の場合管理職は大変多忙であり勉強する時間がない。すると必然的に、部下が管理職に説明するために費やす時間は長くなる。前提の前の大前提から説明するハメになるのである。

 

ここまで取り留めなく書いてきてしまったが、私が言いたいのは「普通」って難しいなってことである。特に、法務・会計・労務・IT等、全社員が使う仕組みを所掌している部署は、強く感じていると思う。「それくらい知っててくれよ!」と「でも、しょうがないかな」の繰り返しになっているのではないだろうか。

 

と、思っていたら違う部署の後輩から「Excelでどうしてもわからないことがある。申し訳ないがこちらの部署まで来てほしい。」と言われたので行ってみた。何で困っているのかと思ったら要はIF関数のネストがわからないとのことだった。というかネストの概念を理解していなかった。

 

いやー、それくらい知っててくれよ!!

いくら後輩とはいえ一個下だし、お前の部署は全社的な業務改善も担当してるでしょ!?現代の業務改善にはITの知識は必須だろ!?業務改善の部署にいながら、お前の仕事の進め方ははめちゃくちゃ非効率なんじゃないか!?

 

でも…しょうがないか。IT知識なんて人によるもんな。正直センスとか育ってきた環境に依存する部分もあるし。うん。しょうがない。

【OutlookVBA】共有の受信トレイを処理対象にする

以前こんな記事を書きました。

cha-hanman.hatenablog.com

この記事では選択した一つのメールを処理対象にしていましたが、特定のフォルダの中のメール全てを処理対象にしたい、しかも共有の受信トレイにあるフォルダの中のメールを処理にしたい…ということが発生しました。

前提として、私の職場ではOutlookを使用していて、個人のメールアドレスと組織のメールアドレスがあります。
今回処理の対象としたいのは組織の受信トレイです。


以上の前提から、「受信トレイの中のメールを処理したい」って感じでググると、こんな感じのコードが出てきます。

dim 処理対象 as object
Set 処理対象 = GetNamespace("MAPI").GetDefaultFolder(olFolderInbox)

このコードだとうまくいきませんでした。
私の職場のPCの設定だと個人の受信トレイが処理の対象になってしまいました。

そこで色々と調べているうちに、以下のコードにたどり着きました。

dim 処理対象 as object
Set 処理対象 = GetNamespace("MAPI").Folders("営業第1課").Folders.Item("受信トレイ")

これで、組織の受信トレイを処理対象にできました。
さらに、下記のコードでは営業第1課の「受信トレイ」のサブフォルダである「庶務担当」フォルダを処理対象にしています。

dim 処理対象 as object
Set 処理対象 = GetNamespace("MAPI").Folders("営業第1課").Folders.Item("受信トレイ").Folders.Item("庶務担当")

「Folders.Item("フォルダ名")」を繰り返せば、深いサブフォルダも取得できそうです。

なお、「組織の名前がOutlookにどう登録されてるかわからない」という人は、以下のコードを使えば組織の名前がdebug.printできるはずです。
私のように「個人のアドレスと組織のアドレス」で合計で2つのアドレスを使っている場合、イミディエイトウインドウに2つ表示されると思います。

sub 確認

Dim ns As NameSpace
Dim i As Long

Set ns = GetNamespace("MAPI")

For i = 1 To ns.Folders.Count
 Debug.Print ns.Folders(i).Name
Next i

end sub

【Excel・M言語】Power Queryでソースのフォルダ内のExcelが開いている場合の対応

仕事で、とあるフォルダの中のエクセルブックの特定のシートの情報をまとめる必要がありました。しかも、まとめる対象の内容のエクセルブックは毎回変わるというものでした。

こんな時こそPowerQueryの出番…というわけで意気揚々と使用してたんですが、なんとフォルダ内のエクセルは別の人が作業中である可能性があることが判明。
誰かがフォルダの中のエクセルを開いていると、フォルダの中にエクセルのテンポラリファイルができるので、それも処理対象にしてしまってエラーになるみたいなんですよね。

エラーメッセージは「[DataSource.Error]別のプロセスで使用されているため、プロセスはファイル’(ファイルパス)’にアクセスできません。」ってやつです。

解決方法がないかとネットで調べていたら、やはり同じことで悩んでいる人がいました。↓
social.technet.microsoft.com

以下、ほとんどこの記事の和訳のような内容です。

【前提】
エクセルの「データ」タブから「フォルダ」をソースとしてクエリを作成している。
f:id:cha-hanman:20220121205900p:plain

この状態でソースのフォルダ内のエクセルを開き、クエリの更新をしようとすると、以下のようにエラーになる。
f:id:cha-hanman:20220121210030p:plain

【解決策】
Power Queryエディターの詳細エディターを開き、以下の一文を適当なステップ名で挿入する。

= Table.SelectRows(Source, each not Text.StartsWith([Name], "~$"))

この一文を入れることでテンポラリファイルを無視できるようになる。


【例】
①PowerQueryエディターで、こんな状態でテンポラリファイルも読み込んでしまっているクエリがあります。
f:id:cha-hanman:20220121212722p:plain

②詳細エディターを開きます。
f:id:cha-hanman:20220121213204p:plain

③適当なステップ名でテンポラリファイル回避の一文を入れます。
f:id:cha-hanman:20220121213443p:plain

④無事にテンポラリが回避できました。
f:id:cha-hanman:20220121213637p:plain

【番外編】
詳細エディターに抵抗がある場合のために、詳細エディターの操作をしない方法もあります。

①「Name」列で「~$」で検索をかけます
f:id:cha-hanman:20220121214226p:plain

②画面右「適用したステップ」の「フィルターされた行」の右側にある歯車みたいなアイコンをクリックします
f:id:cha-hanman:20220121214810p:plain

③「指定の値に等しい」を「次の値で始まらない」に変え、「~$1.xlsx」を「~$」に変更します。

f:id:cha-hanman:20220121215045p:plain
変更前
f:id:cha-hanman:20220121215154p:plain
変更後

④無事にテンポラリが回避できました。
f:id:cha-hanman:20220121213637p:plain


【おまけ】
エクセル2019なら、「エラーのあるファイルをスキップする」にチェックをいれるとテンポラリファイルが無視されるみたいです。2016だとチェックを入れても無視できないみたいです。
f:id:cha-hanman:20220121215508p:plain

【日常・思い出】社労士試験受験の思い出

【前書】
私は令和元年度の社会保険労務試験に合格した。これは3回目の受験であった。
つまり、初めて受験したのは平成29年であり、社労士試験を受験しようと思い立ったのは平成28年のことである。

私は平成26年~27年にかけて仕事が猛烈に忙しかったが、平成28年に入ると少し落ち着くようになった。そこで余った時間を使って何か資格でも取ろうと思い、社会保険労務士資格を取ることにしたのである。今にして思えば、これが地獄の入り口だった。

【社労士試験受験の理由】
そもそも何故他のメジャーな法律系資格である行政書士宅建士ではなく社会保険労務士なのかといえば、私が大学の頃労働法専攻だったからである。といっても、大学4年時にはゼミを辞めてしまったので(卒論も書いていない)、労働法専攻だったのは3年時のみということになる。そのため、社労士試験に挑む知識レベルとしては、素人に毛が生えた程度のものだった。

何故大学生の頃労働法を専攻したのかというと、当時の私のバイト先が猛烈にブラックだったからである。
地元にある中小企業でバイトしていたのだが、普通にサービス残業があったり、絶対に行けないと言っている日にシフトに入れられたりした。
あと、業務時間外に一応任意参加の研修があって、それに参加しても給料が出なかったのは今思い出してもムカムカする。任意参加なのに参加しないとグチグチ言われるし、「研修をつけて貰ってるんだからその時間は給料は出ないに決まってるだろ」とか言われた。
てか、アイツら飲み会のあとに普通に飲酒運転して帰ってたりしてたからな。まぁ、地方の中小企業なんてこんなものである。
そのため自己防衛及び就職活動に向けた知識の獲得のために労働法のゼミに入ったが、大学3年時に同業他社のいいバイト先を見つけて移ったために学ぶ意欲は薄れ、4年時には就職活動が忙しくなったという名目でゼミを辞めてしまった。
なお、ブラックバイト先を辞める時には猛烈に引き止められて、勝手にシフトを入れたシフト表を渡されたりしたが、強引に辞めた。今思えば辞めるのは当然の権利である。

【試験勉強について】
試験に費やした3年間を通じて決めていたルールがある。それは「プライベートの時間をなるべく確保する」ということである。
私はテニスと筋トレという趣味があった。また彼女と休みが合うのが日曜日と祝日しかなかったため、その日は彼女と会うと決めていた。
そのため、月~土の間にテニスと筋トレを各1回以上し、日曜日と祝日は彼女と会うために勉強は控えめというルールにしていた(受験日直前はさすがにこれらのルールも破っていたが)。
このルールをもとに以下のように勉強していた。
①平日の出勤前にマクドナルド等で1時間勉強する。
②平日の仕事後にマクドナルド等で1時間以上勉強する。
③土曜日は極力1日丸ごと勉強に充てる。最低でも午前か午後のどちらかを丸ごと勉強に充てる。
④出勤中や彼女に会いに行くときの電車移動中に勉強する。
⑤仕事の昼休みでもやる気があったらスマホで勉強する。
なお、使用した教材はユーキャンのものである。

【平成29年度の試験について】
さて、平成29年度の試験に向けて勉強を開始したのは平成28年12月のことである。全然覚えていなかったのだが、当時の家計簿を見返したらユーキャンにお金を払った記録が残っていた。

上記のルールで勉強していたのだが、めちゃくちゃ辛かった。
まず、普通に早起きが辛い。マクドナルドで1時間勉強するためには、当然1時間早く起きなければならない。また、家でのんびりと朝ごはんを食べる暇もないため、自宅から駅まで歩く途中におにぎりやパンを食べる等の生活になった。また、朝と夜に勉強するために仕事のかばんにテキストとノートをパンパンに詰めていたため、かばんが重くなるのも辛かった。
(夜の勉強用の教材も職場にもっていっていたのは、職場から勉強用のカフェに直行するためである。家に帰るとやる気がなくなってしまうため)
同僚が偶然私のかばんを持ったときに「重すぎ!何入ってるの?」と聞かれ「いやー、、、( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」となったものである。
なお、主にマクドナルドで勉強していたのは、100円のコーヒーがあるからである。冬場はホットコーヒー、夏場はアイスコーヒーを飲んでいた。
毎日毎日通っていたので、当然店員に顔を覚えられた。

そんなこんなであっという間に受験日になった。
成績は以下のとおりである。

H29

見事に惨敗である。
選択式は総得点こそ合格ラインだが厚生年金保険法国民年金法が足切り
択一式は足切りこそされていないが総得点が全く足りてない(合格ラインは45点以上だった)。

まぁ、さすがに初受験で合格できるとは思っていなかったので、あまりがっかりしなかった。「合格するまで受験するだけだ」と思ったものである。

【平成30年度の受験について】
平成30年度の受験は、平成29年度の合格発表があってから始めた。
さすがに合否がわかるまでは勉強する気にならなかった。

平成30年度の勉強法も基本的に29年度と同じである。
ユーキャンの教材を使って、極力プライベートを維持したまま勉強を続けた。
相変わらずマックの店員には顔を覚えられていた。
今思うとよくやったものである。

さて、平成30年度の成績はこんな感じである。

H30

落ちたが、成長は感じた。
選択式試験での足切りは一つに減ったし、択一式試験の点数も5点伸びた。
それだけに悔しかった…。
特に、選択式で得意科目である労基・安衛で足切りを食らったのが悔しかった。腐っても労働法専攻なんだから、確実に取らないと。
来年こそは合格したい、と思った。
同時に昨年は「受かるまで受験する」と思っていたが、いい加減情熱を維持するのもキツくなっていたので、「来年合格しなかったら少し休もう」とも思った。

【令和元年度の受験について】
さて、いよいよ3年目である。
この年は気合が入っていた。なぜなら、いい加減受かりたかったからである。
そのため、昨年度まで以上に真面目に取り組んだ。
実は、昨年度までは早起きが辛くて朝の勉強を休んだり、仕事が大変で夜の勉強を休んだりしていた。令和元年度は、そういうことが極力無いようにしていた。
しかし、勉強が上手いこと続けられるような仕組みを思いついたわけではなく、ただただ気合でやってただけだったので、辛かった…。
ちなみに、この年はユーキャンの模試をちゃんと受けた。一度も合格点には届かなかった。しかし、何故か不思議な自信があった。それは、昨年度以前に比べてめちゃめちゃ真面目に勉強していたからである。

さて、試験結果はこんな感じであった。

R1

ギリッギリの合格である。
選択式についてはかなりいい成績だったが、択一式の総得点は合格点ちょうどだった。
これは、社労士試験受験生あるあるだと思うのだが、試験が終わって自己採点をした瞬間から、各予備校や社労士試験受験ブログの合格点予想を見まくってしまった。
低めの合格点を予想している予備校を見つけると「よう言うた!」という気分になったものである
合格発表の日はめちゃくちゃソワソワドキドキしてしまった。官報で合格を確認したときは本当にうれしくて叫ぶかと思った。

その後職場で先輩に「社労士試験受かりました!いや~、今年昇進の試験も受けて結果待ちですけど、社労士試験受かってたのでこれで十分ですわ!」ってその場のテンションで言ったけど、本当に昇進試験落ちてた。へこんだ。


【合格後】
こんな感じで社労士試験に受かった。けど、特段資格を生かすでもなく、今までと同じ仕事をしている。社労士試験に受かったのは達成感があったし、すごく自信になった。あと、会社に対して「俺を適当に働かせたらタダじゃおかねーぞ」「俺はいつでも辞められるんだぞ」というアピールになった。ただ、この2点って別に資格を持ってなくなって全員そうなんだけどね…。
とりあえず、今は社労士として働く気はないけど、将来の選択肢が増えてよかったと思います。

【社労士試験を受験する方へ】
私のように、そこまで根詰めて勉強しなくても(仕事を辞めて受験勉強したり、プライベートの時間を全て勉強に充てたりしなくても)ダラダラ3年続ければ何とか受かります。一つの参考にしてください。まぁ、私が3年目に受かったのはただのラッキーかもしれませんが…。

【日常】ストレスを溜めない生活…

先日記事にしたとおり、体調がぶっ壊れて救急車で運ばれた。
cha-hanman.hatenablog.com


医者からは具体的な診断は受けていないが、私はやっぱり耳が悪いんだと思う。ってか、メニエール病だと思う。
こういう患者って医者にとってマジでうぜーだろうなーとは思いつつ、自分の症状について調べることはやめられない。

メニエール病について調べると、薬での治療ももちろんだけど、ストレスを溜めない規則正しい生活をするように書いてある。ストレス・睡眠不足・疲労が敵というわけだ。

でも、何というか難しい注文である。
救急搬送される前、確かに仕事は忙しかったが、月60時間とか80時間とか残業するような状態ではなかった。
趣味の筋トレをする時間もあったし、睡眠時間も6~7時間は取れていた(短いのか?)。

ストレスという意味では…仕事や生活の中ではそりゃストレスが生まれるのは仕方ないし、これまでもストレスとは上手くやってきたつもりだった。
でも、症状がでちゃったってことは、付き合い方が悪いんだろうけど。

現在仕事を休んで実家でゆっくりしているが、ここにいる限りはストレスはない。一日中部屋でハンターハンターを読んだりしている。軽いめまいや耳鳴りがあったりするのはストレスだけど。

今後の課題はまた一人暮らしの家に戻った時の生活習慣の作り方ということになる。
とりあえず明日医者に相談してきます。